朝のスキンケアで日焼け止めを塗った瞬間、ポロポロと白いカスのようなものが出てきた経験はありませんか?この現象では、化粧品の成分という科学的な視点から、モロモロが発生するメカニズムと具体的な対策方法を解説します。
この記事でわかること
- 日焼け止めから出る「モロモロ」の正体とは?
- モロモロが発生する3つの主な理由
- 明日からできる!モロモロを出さないための5つの鉄則
- もしモロモロが出てしまった時の応急処置
日焼け止めから出る「モロモロ」の正体とは?
日焼け止めを塗った時に出る「モロモロ」の正体は、製品に含まれる成分が凝固してできた小さなカスです。多くの方が「肌の角質が剥がれているのでは?」と心配されますが、実際は製品同士、または製品とスキンケアアイテムとの化学反応によって生じる現象なのです。
この現象は、数千円のプチプラ製品でも、1万円を超えるデパコス製品でも起こり得ます。つまり、価格の問題ではなく、成分の組み合わせや使い方の問題によって発生するということです。まずはこの事実を知ることで、無闇に製品を買い替える必要がなくなります。
成分は「悪さ」ではない!モロモロが発生する3つの主な理由
1. 特定の成分(ポリマー・シリコン)の性質
日焼け止めには、肌への密着性を高めたり、テクスチャーを整えたりするために「ポリマー」や「シリコン」といった成分が配合されています。これらの成分は摩擦によって固まりやすい性質を持っています。
「石けんで落ちる」タイプの日焼け止めは、強い皮膜を作らない代わりに、肌表面に成分が溜まりやすくなります。一方、「ウォータープルーフ」タイプは密着力が高い分、他の製品との相性が悪いとモロモロが出やすくなります。つまり、機能性を高めるほど、成分同士の反応リスクも高まるのです。
2. スキンケア製品との「相性の悪さ」
モロモロが出る最大の原因の一つが、日焼け止めの前に使うスキンケア製品との相性です。特に注意が必要なのは次のような組み合わせです。
オールインワンジェルや、ヒアルロン酸・コラーゲンが高配合された美容液は、水に溶けやすい成分が豊富に含まれています。一方、多くの日焼け止めには油に溶けやすい成分やシリコンが配合されているため、水と油のように反発し合ってしまうのです。この「成分の不和」が、肌の上で小さな固まりを作り出すのです。
朝のスキンケアでしっとり系のアイテムをたっぷり使った後、すぐに日焼け止めを塗ると、肌表面で成分が混ざり合わず、モロモロになりやすくなります。
3. 物理的な「摩擦」と「塗るタイミング」
どんなに相性の良い製品同士でも、塗り方やタイミングが間違っていればモロモロは発生します。
スキンケアが完全に浸透していない状態で日焼け止めを塗ると、肌表面に残った水分や美容成分と日焼け止めの成分が混ざり合い、ダマになってしまいます。また、肌を何度もこすりながら塗る行為は、摩擦によって成分を無理やり固まらせてしまうため、モロモロの最大の原因になります。
「プチプラの日焼け止めだからモロモロが出る」噂は本当?
インターネットやSNSで「安い日焼け止めだからカスが出る」という声をよく聞きますが、成分の観点から見ると、これは必ずしも正しくありません。
デパコス製品は、成分を均一に分散させる技術や、異なる成分同士をつなぐ界面活性剤※の配合バランスに工夫が凝らされているため、モロモロが出にくい傾向にあります。しかし、近年のプチプラ製品も技術力が飛躍的に向上しており、処方の工夫次第で十分に快適な使用感を実現しています。
※界面活性剤とは?: 水に溶ける成分と油に溶ける成分を混ぜ合わせるために使用する成分
明日からできる!モロモロを出さないための5つの鉄則
1. スキンケア後は「5分待つ」
化粧水や乳液が肌表面に残っていると、日焼け止めの成分と混ざり合ってダマになりやすくなります。なので、肌表面の水分が落ち付き、触った時にベタつきが少なくなるまで待ちましょう。時間がない朝は、スキンケアの後に軽くティッシュオフして余分な油分や水分を取り除く裏技も有効です。ただし、強くこすらず、優しく押さえるだけにしてください。
2. 「横に伸ばす」のではなく「垂直に叩き込む」
多くの人がやってしまうのが、日焼け止めを顔全体に伸ばそうとして、指で肌をこする塗り方です。この横方向への摩擦が、成分を無理やり固まらせてモロモロの原因になります。
正しい方法は、手のひらや指先で日焼け止めを適量取り、顔の数カ所に点置きしてから、スタンプを押すように優しく叩き込むこと。垂直方向の圧で肌に密着させることで、摩擦を最小限に抑えながらムラなく塗ることができます。
3. スキンケアの「引き算」を試す
モロモロが頻繁に出るなら、朝のスキンケアをシンプルにする「引き算」の発想も効果的です。
夜はしっかり保湿をして、朝は化粧水だけ、あるいは軽めの乳液だけにする。特に皮脂分泌が多い脂性肌や肌質の型は、朝の油分を控えめにすることで、日焼け止めとの相性が良くなることがあります。「保湿は夜にしっかり、朝は必要最低限」という考え方で、肌の状態に合わせて調整してみましょう。
4. 油分ベースのアイテムとの組み合わせを避ける
ジェルタイプの日焼け止めは、さっぱりとした使用感が魅力ですが、その前に油分たっぷりのクリームを使うと成分が反発し合います。
朝のスキンケアで油分の多いクリームを使用したい場合は、クリームタイプの日焼け止めを選ぶ。逆に、ジェルタイプの日焼け止めを使う日は、スキンケアも水分ベースのさっぱりしたものにする。このように、テククスチャーの系統を揃えることで、成分の相性が良くなりモロモロが出にくくなります。
5. 使用量を正しく守る
日焼け止めは多すぎると成分が肌表面で飽和状態になり、固まりやすくなります。顔全体の使用量は500円玉大。一度に全量を塗るのではなく、半量ずつ2回に分けて薄く重ね塗りする方法もおすすめです。逆に、少なすぎるとムラになり、何度もこすって伸ばす原因になるため、適量を守ることが大切です。
もしモロモロが出てしまった時の「応急処置」
どんなに気をつけていても、モロモロが出てしまうことはあります。そんな時の対処法を知っておくと安心です。
まず、絶対やってはいけないのが「指でこすって取ろうとすること」。これは肌を傷め、バリア機能を低下させる原因になります。
正しい対処法は、大きめのメイクブラシで優しく払うか、スポンジで軽く叩くようにして馴染ませる方法です。それでも目立つ場合は、メイク前であれば拭き取り化粧水でその部分だけリセットし、もう一度薄く塗り直す勇気も必要です。
「せっかく塗ったのに」という気持ちは分かりますが、モロモロが残ったままメイクをすると、ファンデーションのヨレや毛穴落ちの原因になります。朝の数分を惜しまず、適切に対処することが、一日中きれいな肌を保つ秘訣です。
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